この記事は、2025年4月25日の日経新聞の記事を基に作成しました。
逆転の実例
本日(4月25日)の日本経済新聞には、お蔵入りになった企画や商品が紹介されています。
それは「失敗」と片付けられがちです。しかし、それはむしろ“資産”かもしれません。
いくつかの実例を見てみましょう。
黒ひげ危機一発|タカラトミー
1975年に登場し、子どもたちに大人気だったパーティーゲーム。
ですが時代の流れとともに、売上が低下。実は数年前までシリーズ終了の危機にありました。
そこで逆転アイデアとして開発されたのが、
「飛び出さない黒ひげ」。つまり“飛び出したら負け”という発想を逆転した新ルールです。
この仕組みがSNSで話題になり、売上がV字回復。
まさに「お蔵入り寸前」の商品の再生劇でした。
ブラックサンダーいちご味|有楽製菓
人気チョコ「ブラックサンダー」のいちご味は、2019年に発売するも全く売れず、すぐ販売終了。
同社は一度棚に戻したこの商品を、2021年に再び市場投入。
ポイントは、「女性向け」にパッケージとコピーを刷新したこと。
結果、リニューアル版は売れ筋に成長。“女性に届ける”という文脈の再設計が功を奏しました。
ガリガリ君ナポリタン味|赤城乳業
「誰が食べるんだ」と話題になった、ガリガリ君ナポリタン味。
もちろん売れ行きは芳しくなく、すぐ終売に。社内でも一時「やりすぎた」の声が上がりました。
しかし、この“失敗”が逆に火をつけました。
「本当に届けたいガリガリ君の魅力は何か?」という議論が深まり、商品開発が抜本的に強化。
この後、定番の味にも工夫が加わり、ブランド価値がさらに向上しました。
Bay3が見る“お蔵入りの本質”
お蔵入りとは、ただの「失敗」ではありません。
むしろそれは、再設計すれば成功の芽になる“素材”です。
Bay3では、こうした企業の事例から学び、以下のような支援を行っています。
実施した再活用支援(事例)
- 「出せなかった提案書」を再評価する会議を導入
- 企画書を棚卸しし、社内ピッチイベントで再発表
- お蔵入りの理由を記録し、再挑戦の「再出発基準」に活用
これにより、アイデアの再生率が40%以上に改善した事例もあります。
一歩を出す仕組みが、会社を変える
「失敗したら終わり」ではありません。
「出し直せば始まる」のです。
Bay3は、お蔵入り文化から挑戦文化への転換を支援しています。
ご相談は無料です
次のヒットは、かつての“失敗”の中に眠っているかもしれません。
それを掘り起こせる仕組みを、今すぐご一緒に。
まとめと学びポイント
お蔵入りを「失敗」で終わらせない組織づくりを、今すべての企業が求められています。
ヒット商品や再評価されたアイデアは、最初から支持されたわけではありません。
むしろ多くは、一度はお蔵入りになり、「もうダメだ」と見なされたものです。
しかし、そこで終わらせずに「問い直す」「条件を変えて試す」ことで、
新しい価値へと生まれ変わった事例が、今ふたたび注目されています。
なぜ、お蔵入りは繰り返されるのか?
・「前例がない」という理由で却下される
・アイデアを出しても評価されない
・一度失敗したら、もう再挑戦しづらい空気がある
これは、特定の業界や企業だけの話ではありません。
どんな組織にも起こりうる、「挑戦がしづらくなる構造」の問題です。
だからこそ今、必要なのは「再挑戦できる仕組み」
以下のようなアプローチでBay3では、“お蔵入り防止”を支援しています。
- 「挑戦回数」そのものを評価項目に加える制度設計
- お蔵入り企画を定期的に再検討する会議体の整備
- アイデアの一次評価を「通す・通さない」ではなく、「育てる・寝かす」に変更
制度は、社員の挑戦を守る“器”になります。
心理的安全性のある場では、失敗は「終わり」ではなく「素材」になるのです。
日々の対話が、沈んだアイデアを再浮上させる
1on1や社内ピッチ、雑談の中にある“まだ言葉になっていない熱”を汲み取れる組織は強い。
それが、埋もれた企画の再発掘や、新しい商品価値の創造につながります。
もし、こんな思いをお持ちなら…
- 「社員の声がなかなかあがってこない」
- 「アイデアが出ても、採用されるのはごく一部」
- 「前向きな失敗を評価できる文化をつくりたい」
Bay3では、制度と対話を両輪とした組織づくりをご支援しています。
「どう始めるか分からない」という段階でも構いません。まずは一度、お話ししませんか?
ご相談は無料です
匿名でのご相談・ご質問も歓迎しております。
“お蔵入りを資産に変える組織”を、一緒に育てていきましょう。