〜中小企業にも必要な“PBR的発想”という新常識〜
「PBR」ってなんのこと?
PBRは「株価純資産倍率」の略。
“1株あたりの純資産(BPS)”に対して、株価が何倍の水準かを示す指標です。
つまり、会社の“中身の価値”と“世の中の評価”のギャップがわかる数字。
そのギャップに、期待値やブランド、将来性が含まれているんです。
ゲームソフトでたとえてみると…
あなたが持っているレアゲーム、
コレクター価格で3400円で売れると言われたけど、実際の原価は1300円。
このときのPBR的な考えは…
▶ 3400 ÷ 1300 ≒ 2.6倍!=そのゲームは**「期待されてる」存在**です。
会社も同じ。
資産に比べて株価が高い企業は、それだけ将来性や魅力を評価されているということ。
お弁当だとどうなる?
原価500円で作ったお弁当を
「1000円出しても食べたい!」と言われたら?
▶ =価値が伝わっている! → PBRが1倍以上の状態です。
逆に「300円でもいらない」と言われたら…
▶ =価値が伝わっていない → PBRが1倍未満かもしれません。
「うちは上場してないから関係ない」…本当にそう?
確かにPBRは上場企業の株価をもとに計算される指標です。
でも、中小企業にも“PBR的な見られ方”は存在します。
たとえば――
- 銀行との融資面談
- M&Aや事業承継の交渉
- 採用や取引先からの印象
こうした場面では、「この会社、信頼できる」「価値がある」と判断されるかがカギ。
それが、“見えないPBR”=期待と評価のバロメーターなんです。
中小企業が取り組むべき「PBR的経営」とは?
視点 | 具体的なアクション |
---|---|
数字の説得力 | ROE(利益÷自己資本)の見える化、 |
KPI(行動・売上目標)の共有 | |
魅せる会社づくり | 中期経営計画の策定、 |
「どこへ向かっているか」を明確に | |
評価される対話 | 銀行・社員・取引先と、未来の計画を共有する |
「うちの会社って、思ってる以上に魅力あるんです」
そのことを見せる・伝えるための準備が、“PBR的経営”です。
なぜ今、PBRが注目されてるの?
東京証券取引所では、PBRが1倍未満の企業に対して経営改善の要請を出しています。
理由はシンプル。
「会社の本当の価値は、伝わってこそ評価される」から。
この考え方は、上場・非上場を問わず広がってきています。
Bay3が考える「PBR的視点」とは
- 数字だけでなく、“見え方”も設計すること
- 事業だけでなく、“未来を語る力”を持つこと
- 経営を「言語化・数値化・共有」して、伝えること
つまり、中期経営計画を通じて「伝わる会社」にすること。
それが、会社の“評価される力”を高めるカギです。
会社にも「人気度」がある!
PBRが高い会社=期待されてる会社
PBRが低い会社=価値が伝わっていない会社
中小企業でも、
「ちゃんと利益出してるのに、なんだか評価されない…」
そんなときこそ、“PBR的視点”が役に立ちます。
Bay3では、**数字を活かし、価値を伝える“中計づくり”**をサポートしています。
まとめ|「うちには関係ない」と思ったあなたへ
この記事では、「PBRってなんだろう?」を入り口に、
“会社の価値の伝わり方”についてお届けしました。
たとえば、
「数字のことは専門家に任せてる」
「現場は忙しくて、そこまで手が回らない」
そんなふうに感じている方も、多いのではないでしょうか。
**しかしながら、**見え方や伝え方を少し工夫するだけで、
・社員の納得感が変わる
・銀行や取引先との関係が変わる
・そして、次の世代への承継準備もスムーズになります。
つまり、“PBR的な視点”とは、「どう見られるか」を考えること。
これは、上場企業だけでなく、中小企業にとっても無視できない大事なヒントだと言えるでしょう。
とはいえ、何から始めればいいのか迷うこともありますよね。
だからこそ、私たちは「伝える」「見せる」ための中期経営計画づくりをサポートしています。
もし御社でも、
「中期経営計画を見直したい」
「社員に未来を見せたい」
「頑張ってるのに、会社の価値が伝わってない気がする…」
そういったお悩みがあれば、
ぜひ一度、あなたの声をお聞かせください。
もちろん、匿名でのご相談・ご質問も大歓迎です。
どうぞ、お気軽にご連絡ください。