You are currently viewing 職場のハウスルールとは|飲食店・サービス業でのつくり方と例

最終更新日:2026年10月20日 | 執筆:Bay3株式会社 代表取締役 三浦一晃

ハウスルールとは、飲食店やサービス業の職場で、スタッフの判断が分かれやすい場面の動き方をそろえるために、その店だけの決まりを明文化したものです。業務の手順を書いたマニュアルや、労働時間と懲戒を定める就業規則とは役目が違い、接客の声かけ、休憩の取り方、身だしなみのように「人によって正解が変わること」を扱います。作るときは守ってほしい行動を紙1枚に収まる数まで絞り、入店の日や朝礼でくり返し読み返せる形にしておくと、現場に根づきます。

アルバイトを含めて10〜100名程度の飲食・サービス業の会社だと、こうした決まりは店長や社長の口頭の説明に頼りがちで、人が入れ替わるたびに一から話し直すことになります。説明する人によって中身が少しずつ変わるので、新人は誰の言うことに合わせればよいか分からず、早い時期に辞めてしまうこともあります。自店の決まりをどこから書き出せばよいか迷う場合は、60分の無料相談で、いまの店の運営を三浦がうかがいながら一緒に整理します。

ハウスルールとは、その職場だけで通じる判断の基準を言葉にした決まりです

ハウスルールは、法律や会社全体の規則では決めきれない「この店ではこう動く」を、スタッフ全員が同じ言葉で読める形にした職場の約束です。英語の house rule はもともと「その家だけの決まり」という意味で、ボードゲームや民泊、カジノでも使われる言葉ですが、ビジネスの場では従業員の行動の基準を指します。たとえば「お客様が席を立ったら、片付けより先に出口までお見送りする」「休憩はピークの時間を外し、ホールに2人が残る順番で取る」のように、店の雰囲気や経営の方針がそのまま出る独自の項目が並びます。似た書類がいくつもあるので、表1で手元にあるものと見比べ、自社で足りていないものを先に見つけておくと作る範囲がぶれません。

書類決めること誰が決めるか変えるとき
ハウスルール迷ったときの判断と、店として大事にする考え方と行動経営者や店長が、スタッフの意見を聞いて決める現場の状況に合わせて、半年に1回ほど見直す
マニュアル作業の手順と、仕上がりの基準本部や店長が、作業ごとに決めるメニューや機器が変わったとき
就業規則労働時間、休日、賃金、懲戒などの労働条件会社が定め、労働者の代表の意見を聞いて届け出る法律の改正や制度の変更があったとき
ローカルルール1つの店や部署で自然にできた習慣誰も決めておらず、書かれていないベテランが辞めると消えたり、変わったりする

表1 ハウスルール・マニュアル・就業規則・ローカルルールの違い

表1のいちばん下のローカルルールは、ハウスルールの一歩手前の状態です。「うちでは昔からこうしている」という習慣の中には、店の強みになっている行動と、誰も理由を説明できない慣例が混ざっています。書き出して残す価値のあるものだけをハウスルールに移し、残りは思い切ってやめると、新人が覚えることの量も減ります。

補足

ハウスルールの目的は、スタッフ全員の認識を同じところにそろえることです。店長が見ていない時間帯でも、スタッフが「この店ならこうする」と自分で判断できる状態を目指します。

マニュアルは作業の手順を、ハウスルールは迷ったときの判断を決めます

マニュアルは「ドリンクは注文から3分以内に出す」のように、誰がやっても同じ仕上がりになるための基本の手順を書いたものです。ハウスルールは「注文が重なって遅れそうなときは、先にお客様へひと声かける」のように、手順どおりにいかない場面でどう判断するかを示します。マニュアルだけの店では想定外のことが起きるたびにスタッフが店長を探し、ハウスルールだけの店では作業の品質がそろいません。開業の準備ではマニュアルとハウスルールを同じ時期に作り、どちらに書く内容かを分けておくと、あとで書類が重なりません。

ハウスルールがあると、サービスの質がそろい、店長が同じ注意をくり返さずに済みます

決まりが紙に書かれている職場では、新人が先輩の顔色から正解を探す時間が減り、店長も同じ注意を人ごとにくり返す手間から抜け出せます。ハウスルールを導入するメリットの多くは、ここから生まれます。書かれていない決まりは伝える人によって中身が変わるので、注意された側は「前は何も言われなかった」「なぜ自分だけ」と不満を持ちやすくなります。たとえば休憩中のスマートフォンの使い方を、ある先輩は気にせず、別の先輩は厳しく注意する店では、スタッフ同士の人間関係が先にぎくしゃくし、お客様への対応の品質も一定に保てなくなります。図1の左右を見比べ、自店で起きていることが左側に多いなら、ハウスルールを書き出す時期に来ています。

ハウスルールがない職場
  • 新人が「誰に合わせればよいか」で迷い、質問をためらう
  • 注意が店長の気分や相手によって変わり、不公平だと感じる人が出る
  • 「言った・言わない」の行き違いが続き、店長の時間が取られる
  • 接客の品質が出勤しているメンバーで変わる
ハウスルールがある職場
  • 新人が紙を見て自分で判断でき、早く一人前になる
  • 注意の根拠が明確になり、書かれた項目を指して話せる
  • 店長に集まっていた細かい相談が、現場で片づく
  • どの時間帯でも、お客様が受ける印象がそろう

図1 ハウスルールがない職場とある職場の違い

この違いは、そのまま人の定着に響きます。Bay3では、人が辞める会社には、評価の基準が社員から見えず、短い期間の数字だけが追われているという共通点があると考えています。1人が辞めれば求人を出して面接をし、仕事を一から教え直すことになり、その間は残ったスタッフがシフトの穴を埋めるので負担も増えます。店がスタッフに期待する行動がハウスルールに書いてあれば、新人は「何をすれば認められるのか」を入店の日から知ることができ、自分の成長も実感しやすくなります。

ハウスルールの中身は、接客・衛生と身だしなみ・勤務の3分野で考えると漏れません

飲食店のハウスルールは、お客様への接客、衛生と身だしなみ、出勤から退勤までの勤務の3つの種類に分けて書き出すと、決めるべき項目の漏れが少なくなります。表2は、飲食店でよく決められる項目と、書き方の例を分野ごとに並べたものです。

分野項目書き方の例
接客挨拶と笑顔お客様と目が合ったら、作業の手を止めて「いらっしゃいませ」と言う
電話の受け方3回鳴るまでに出て、店名と自分の名前を名乗る
お客様の要望メニューにない注文は、断る前に店長かリーダーに確認する
衛生と身だしなみ手洗いと消毒ホールから調理場に入るときと、食材に触る前に手洗いを徹底する
清掃閉店後の清掃は担当表に名前を書き、終わったら店長が確認する
制服と髪制服は毎回洗ったものを着て、髪は肩につく長さなら結ぶ
勤務出勤と退勤制服に着替えてからタイムカードを押し、退勤は着替える前に押す
シフトの交代交代を頼むときは、相手を見つけてから店長に連絡する
休憩ピークの時間を外し、ホールに2人残る順番で取る
更衣室とスマートフォン私物とスマートフォンは更衣室のロッカーに入れ、勤務中の使用は休憩時間だけにする

表2 飲食店のハウスルールの分野と項目の例

表2の例をそのまま写すより、自店でいま困っている項目から順に具体的に書くほうが、スタッフにとって意味のある決まりになります。同じ「挨拶」でも、常連が多い居酒屋と、観光客が多いカフェでは、大事にしたい声かけの中身が違うからです。表の項目の中から、この1か月で注意が2回以上あったものに印を付け、そこから文章にしていくと作業が早く進みます。

衛生のルールは、HACCPに沿った店の衛生管理と同じ言葉で書きます

2021年6月から、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が求められており、飲食店も手洗いや清掃、温度の確認などの手順を店ごとに決めて記録することになっています。ハウスルールの衛生の項目は、その衛生管理の計画とタイミングや言葉をそろえて書くと、スタッフが2つの書類の違いに迷いません。たとえば衛生管理の計画で「トイレのあとと調理の前に手を洗う」と決めているなら、ハウスルールにも同じ場面を書き、そこに「忙しいときほど省かない」という店の姿勢を足します。衛生は食中毒やクレームに直結するので、手洗いのように忙しいと省かれやすい場面は、スタッフの意識がゆるまないようハウスルールにも入れておきます。

飲食店以外のサービス業でも、3分野の分け方はそのまま使えます

美容室、ホテル、小売店、歯科医院のように、スタッフがお客様や患者と直接向き合う職場では、接客、衛生と身だしなみ、勤務の3分野で同じように書き出せます。違うのは中身で、ホテルなら外国からのお客様への対応、小売なら売り場の整え方、歯科医院なら患者さんへの声かけと院内の感染対策が、それぞれの職場らしい項目になります。歯科医院のルールの例と作る順番は歯医者の院内ルールにまとめているので、医院の院長や事務長は合わせて読んでみてください。

罰金や減給をハウスルールで決めることはできず、懲戒は就業規則に書きます

「遅刻1回につき罰金1,000円」のような決まりは、労働基準法が禁じている違約金や損害賠償の予定にあたるおそれがあり、ハウスルールには書けません。労働基準法の第16条は、働く人が約束を守らなかったときの違約金や賠償額をあらかじめ決めておくことを禁じています。

遅刻や無断欠勤に対して給料を減らす「減給の制裁」を行うなら、その内容を就業規則に書いておく必要があり(第89条)、1回の額は平均賃金の1日分の半額まで、合計は1回の給料の総額の10分の1までという上限があります(第91条)。遅刻して働かなかった時間の分を払わないことは制裁にあたらず、この上限とは別の扱いです。店の決まりとして罰を書きたくなったときは、その内容を就業規則で扱えるかを社会保険労務士に相談し、ハウスルールのほうには守ってほしい行動だけを残してください。表3は、よくある決まりをどこに書くかで分けたものです。

決まりの例書く場所理由
遅刻1回につき罰金1,000円ハウスルールには書けない違約金の定めにあたるおそれがある(第16条)。遅刻への制裁を設けるなら、就業規則の減給の制裁として上限の中で決める(第89条・第91条)
遅刻が月3回続いたら、店長と面談するハウスルール行動と、その後の話し合いの手順を決めている
無断欠勤をくり返したら減給する就業規則減給の制裁は就業規則に定め、額の上限も守る(第91条)
休憩は混雑のピークを外して取るハウスルール休憩の長さは就業規則のとおりで、取る順番だけを決めている

表3 店の決まりを書く場所の分け方

ハウスルールに書かないこと
  • 罰金、給料からの天引き、ペナルティとしての金額
  • 就業規則と違う労働時間、休憩時間、休日の扱い
  • 守らなかった人の名前を掲示するなど、晒すような決まり

常時10人以上の労働者を使う場合は、就業規則を作って労働基準監督署に届け出る義務があり(労働基準法第89条)、アルバイトやパートも人数に入ります。人数は会社全体ではなく店舗(事業場)ごとに数えるので、店ごとの人数も見ておきます。ハウスルールを作るときは、就業規則と食い違う項目がないかを先に見ておきます。

ハウスルールが守られないときは、罰で縛るより、書かれた項目を指して本人と話す順番を踏むほうが現場は落ち着きます。最初は休憩室で「この項目のこの部分が守られていなかった」と事実だけを伝え、2回目は面談で理由を聞き、守れない事情があればルールのほうを直します。それでも同じことが続くときに初めて、就業規則の手続きで扱うかどうかを経営者が判断します。注意と懲戒の境目を決めておくと、店長が1人で抱えずに済み、スタッフにとっても何が起きるのかが前もって分かります。

ハウスルールは、店の方針と現場で困った場面の両方から5つの手順でつくります

経営者が「この店で大事にすること」を1文に決め、スタッフから困った場面を集め、その2つを結ぶ行動を1項目1行のシンプルな言葉で書く、という順に進めると、現場で使えるハウスルールになります。方針だけから作ると立派でも現場の悩みに答えない決まりになり、困った場面だけから作ると禁止事項ばかりが並んで店の色が出ません。たとえば「常連のお客様が、また来たいと思える店」という目標があるなら、注文が遅れたときの声かけや、名前を覚える工夫が、その店らしい項目になります。図2の1〜4を店長と主なスタッフ2〜3人で1か月ほどで進め、そのあと5の試す期間に入ると、営業を止めずにスムーズに作れます。

  1. 大事にすることを1文で決める:経営理念や開業のときの思いから、お客様とスタッフに対して守りたいことを1文にまとめます。
  2. 困った場面を集める:この3か月のクレーム、トラブル、注意した場面を、スタッフにも事前に聞いて書き出します。
  3. 1項目1行で書く:3分野に分けて、誰が読んでも同じ行動が浮かぶ言葉で書きます。やってほしくない行動もここで書きます。
  4. 守る理由を添える:項目ごとに、お客様とスタッフにとってなぜ大事なのかを1文で足します。飲食業で店の状態を見る物差しとしてよく使われるQSCA(Quality=料理の品質、Service=サービス、Cleanliness=清潔さ、Atmosphere=雰囲気)のどれを守る決まりかを書くと、理由が伝わりやすくなります。
  5. 1か月試して直す:試す期間を設定して実際に使い、守れなかった項目と迷いが残った場面を集め、言葉を改善してから確定します。

図2 ハウスルールをつくる5つの手順

1項目は、誰が読んでも同じ行動が浮かぶ言葉で書きます

「笑顔で接客する」「清潔を保つ」のような言葉は全員が賛成しますが、何をすれば守ったことになるのかは人によって違って受け取られます。表4のように、場面と行動と回数や時間まで書くと、新人でも自分で判断でき、店長も守れているかどうかを同じ物差しで見られます。書いた項目は、入って1週間の新人に読んでもらい、意味を聞き返された言葉から直していくと、分かりにくい言い回しが早く見つかります。

あいまいな書き方行動が浮かぶ書き方
笑顔で接客する注文を受けるときと料理を出すときは、お客様の目を見てから話す
清潔を保つテーブルはお客様が帰ったら2分以内に拭き、調味料の量も確かめる
遅刻をしない出勤の10分前までに店に入り、遅れそうなときは開店前に店長へ電話する
チームワークを大切に自分の持ち場が落ち着いたら、いちばん忙しい持ち場に「何か手伝えますか」と聞く

表4 ハウスルールの書き方の直し方

スタッフの意見を入れると、ハウスルールは押しつけから自分たちの約束に変わります

上から配られた決まりは、守る理由が自分の中に無いので、店長が見ていない時間から崩れていきます。手順の2つ目でスタッフから困った場面を聞き、5つ目で守りにくかった項目を聞くと、ルールの中に自分の意見が入っていると感じる人が増えます。忙しい店では、作業の効率を落とさないように、休憩室に用紙を置いて1週間で書いてもらう方法や、月1回の面談で1つずつ聞く方法が取り入れやすい形です。出てきた希望や意見を採用しなかったときも、理由を朝礼で一言伝えておくと、次からも意見が出やすくなります。

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つくったハウスルールは、入店の日・朝礼・面談・評価で読み返すと形だけになりません

ハウスルールが形だけになる職場では、作った日に一度配って終わっていることが多く、読み返す日をあらかじめ予定に入れておくことで守られる状態が続きます。人は書かれた決まりでも、使わないうちに少しずつ忘れていき、新しく入った人は最初から知らないままになります。図3のように、入店の日、毎日の朝礼、週1回の会議、月1回の面談、半年ごとの見直しのどこで読み返すかを決め、店長の予定表に書いておくと、忙しい時期でも抜けません。掲示は休憩室や更衣室など、スタッフが毎日通る場所にし、スマートフォンで見られる共有のツールにも載せておくと、シフトの少ない人も読み返せます。

入店の日全項目を読み合わせる
毎日の朝礼1項目を読み上げる
週1回の会議守れなかった場面を話す
月1回の面談本人の困りごとを聞く
半年ごと項目を足す・外す

図3 ハウスルールを読み返す場面

定期の週1回の会議では、ハウスルールのために別の時間を取るより、いつもの会議の最後の数分で「今週守れなかった項目」と「迷った場面」を出してもらう形が続けやすいです。Bay3が無料で配っている週報と週次ミーティングの書式には、会議の終盤に決まったことを担当者と期限つきで残す決定事項の表があります。この表を活用してルールの直しも書き残しておくと、半年後に項目を足したり外したりするとき、なぜそう決めたのかをたどれます。

評価に入れるときは、最初は給与と切り離して運用します

ハウスルールを評価制度に入れると、守ることが店から認められる行動だとスタッフに伝わります。ただし、決まりを作ってすぐに給与と結びつけると、書き方のあいまいな項目がそのまま不公平の種になります。評価制度は、はじめから給与と結びつける必要はありません。Bay3では、最初の期間は評価の結果を店長とスタッフの目線合わせだけに使い、基準がそろった段階で給与と連動させる順番も提案しています。評価項目の数を少なく保ちたい場合は、ハウスルールの中から接客の行動を1つ選んで項目に入れる程度から始めると、評価する店長の手間も増えすぎません。評価制度の全体の作り方は人事評価制度とはで紹介しています。

半年ごとの見直しで点検する項目
  • この半年で、注意やクレームが2回以上あった場面が項目に入っているか
  • 誰も守っていない、または守る必要がなくなった項目が残っていないか
  • 新人が入店の日に読んで、聞き返した言葉が直してあるか
  • 就業規則や衛生管理の計画と食い違う項目が増えていないか
支援の現場から(三浦)

過去に支援した歯科医院の一つでは、院内のルールを文章にまとめるのとあわせて、組織図と、役職ごとの役割と見る数字を決めました。評価の基準をはっきりさせた評価制度もつくり、院内に浸透するまで伴走しています。その後、スタッフのやる気と定着率が上がりました。ルールを書いた紙だけでなく、誰が何を判断するかと、何をすれば評価されるかまでを、この医院では一緒に決めています。

ハウスルールで迷いを減らしても、「誰に聞けばよいか」が決まっていないと、相談は結局店長や社長に集まります。どの役職がどこまで判断するかを表にする方法は役割分担表の作り方で、一部のベテランしかできない作業を減らす手順は属人化の解消方法で紹介しています。店だけでなく会社全体の決まりを整えたい場合は、会社のルールが大切な理由と、Bay3の支援内容もあわせて読んでみてください。

ハウスルールづくりでよくある質問

アルバイトが中心で、入れ替わりの多い店でも作る意味はありますか。

入れ替わりが多い店ほど効果が大きくなります。新人が入るたびに店長が口頭で教えている内容を紙に移すだけで、教える時間が短くなり、教える人による違いもなくなります。学生のアルバイトが多い店では、シフトの交代や休憩の取り方など、勤務の分野から先に書くと、すぐに役立つ実感を持ってもらえます。

複数の店舗で、同じハウスルールを使うべきですか。

全店で同じにする項目と、店ごとに決める項目に分けるのが現実的です。衛生、身だしなみ、勤務のように会社として守る水準は全店共通にし、接客の声かけや常連のお客様への対応のように立地や客層で変わるものは、各店の店長に任せます。任せた項目は本部が一覧にしておくと、ほかの店のよい工夫を共有するときにも使えます。

外国人のスタッフがいる職場では、どう伝えればよいですか。

短い文で、主語と動作がはっきりした「やさしい日本語」で書き、写真やイラストを添えると伝わりやすくなります。身だしなみや清掃の手順は、正しい例の写真を1枚付けるだけで理解が早くなります。大事な項目は本人の母語に訳したものも用意し、入店の日に一緒に読み合わせて、分からない言葉をその場で聞けるようにしておきます。

出典・参考:労働基準法(e-Gov法令検索)/厚生労働省「HACCP(ハサップ)」

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Bay3株式会社 代表取締役 三浦一晃
WRITER
三浦 一晃(Bay3株式会社 代表取締役)

はま寿司で新卒最年少のブロック長として12店舗、1,000名以上のマネジメントを経験しました。株式会社識学では3年半、組織コンサルタントとして34社を支援し、カスタマーサクセスとして42社を担当しました。2025年1月にBay3株式会社を設立し、中小企業と歯科医院の経営計画、評価制度、管理職の育成を支援しています。著書に『評価制度が歯科医院の未来を決める』(Laule’a出版)があります。

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