2025年度から本格運用、KPIで個人・チームの成果を評価
この記事は、2025年4月16日の日経新聞の記事を基に作成しました。
東芝は、社員やチームの成果に応じて最大300万円の特別賞与を支給する制度を2025年度から導入します。
支給対象は国内の約2万9,000人。12月の賞与に上乗せされる予定です。
課長級の社員であれば、年200万〜300万円の追加報酬が発生するケースもあります。
ポイント①|「部門評価」から「KPI評価」へ転換
これまでの制度では、部門ごとの業績に基づいて賞与が変動していました。
しかし新制度では、事業部ごとに設定されたKPIの達成状況に基づいて評価が行われます。
さらに、評価は個人だけでなく、チーム単位にも対応。より柔軟なインセンティブ設計が実現されます。
ポイント②|具体的なKPI例も明示
たとえば半導体事業部では、以下の指標が使われる見通しです:
- 売上高
- 営業利益
- 歩留まり
- 稼働率
- クリーンルーム稼働度 など
およそ10項目から構成され、一定数の達成がボーナス支給の判断基準になります。
ポイント③|支給対象者数に「上限なし」
特別賞与には支給上限がありません。
年によっては該当者がゼロの可能性もあります。
反対に、100人以上が受給対象になる年もあるとのこと。
この設計により、「やれば報われる」環境づくりが加速します。
制度導入の背景:「成果主義」と「公平性」の両立へ
東芝はこれまで、部門全体の業績に依存した評価が中心でした。
しかし今回からは、プロジェクト単位の成果や挑戦への姿勢も評価対象になります。
たとえば難度の高い業務の完遂や、納期厳守、実行力なども評価に反映されます。
Bay3の視点:「仕組み化」こそが成否のカギ
Bay3では、今回のような制度改革について以下のように捉えています:
成果と報酬が結びつく設計は、組織の成長に有効です。
しかし同時に、評価基準の明確化・運用ルールの統一・管理職の判断力強化がなければ制度は機能しません。
そのため、Bay3では以下の支援を通じて「制度を活かす」お手伝いを行っています:
- ✔ KPIと評価制度の設計支援
- ✔ 成果と報酬の連動設計(インセンティブ制度)
- ✔ 評価対象となる行動の「見える化」支援