――“絵に描いた餅”で終わらせないために
はじめに|中小企業にこそ「設計図」が必要です
前回のブログで、中期経営計画(中計)の必要性についてお伝えしました。
しかし、「必要なのはわかったけれど、どうやって作ればいいの?」という疑問も多いはず。
そこで今回は、**中小企業でも実践できる「5つのステップ」**に沿って、実行力ある中計の作り方を解説します。
ステップ1|現状分析 ― まずは“今”を把握する
中計は未来を描くものですが、土台となるのは「現状の正確な理解」です。
そこで有効なのが、SWOT分析(Strength, Weakness, Opportunity, Threat)。
- 自社の強みと弱みは?
- 市場や外部環境にあるチャンスやリスクは?
こうした視点で整理することで、計画に“リアリティ”が宿ります。
ステップ2|ビジョン設定 ― 3〜5年後の姿を描く
次に、「自社は将来どうありたいのか?」というビジョンを明文化します。
たとえば:
- 地域密着No.1のサービス企業を目指す
- 売上10億円規模へ拡大し、社員数を倍増させる
ビジョンがあることで、社員のベクトルが揃い、日々の業務にも意味が生まれます。
ステップ3|数値目標の設定 ― 目標を“見える化”する
理想像を描いたら、それを“測れる形”に落とし込みましょう。
売上、利益、営業利益率、シェア率、離職率など、具体的な指標で進捗を追えるようにします。
数値があると、社内でも「どこまで進んでいるか」が共有しやすくなります。
ステップ4|戦略の策定 ― どうやって達成するか?
数値目標を立てた後は、その達成手段を考えます。
例えば:
- 新市場への参入
- 新商品・サービスの開発
- デジタル化・業務効率化
- 営業体制の見直し
ここでは、“選択と集中”がカギになります。
リソースを分散させず、成果に直結する取り組みに絞ることが重要です。
ステップ5|行動計画の作成 ― 誰が・いつ・何をする?
最後に、戦略を“実行”に落とし込むフェーズです。
- 担当者は誰か?
- 実施時期はいつか?
- 成果の指標は何か?
具体的な行動に分解しておくことで、「計画倒れ」を防ぐことができます。
まとめ|未来を描くには「道筋」が必要
この5ステップを踏めば、ただの「目標」ではなく、実行可能な「中期経営計画」が完成します。
次回は、**策定した中計が“実行されない理由”**と、その対策についてお伝えします。
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