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You are currently viewing 中期経営計画Day6|評価制度があるのに「納得されない」理由とは?【中長期経営計画実行支援/経営計画書/離職率低下/AIによる業務改善/リーダー育成/人材確保】
評価制度に“納得されない理由”は制度設計ではなかった?

信頼される人事制度に必要な“運用の質

はじめに

「評価制度は作った。でも、なぜか不満が出る」
そんな悩みを抱える経営者や人事担当者は少なくありません。制度設計に自信があっても、現場では納得されない——。その“ズレ”の背景には、制度の構造ではなく、運用の質が大きく関係しているのです。


なぜ評価制度は“納得されにくい”のか?

評価制度が形骸化する原因には、いくつかの共通点があります。

① 評価基準があいまい

たとえば、「リーダーシップがある」といった表現。
これは一見わかりやすいようでいて、具体的に“何をすればよいのか”が不明確です。
この曖昧さが、評価者の主観を呼び込み、不信感につながります。

② 評価の理由が伝えられていない

結果のスコアは通知されているが、「なぜその点数だったのか」が説明されていない。
こうした状況では、評価結果に納得できない社員が増えてしまいます。
やがて、組織への信頼も揺らぎかねません。

③ 面談が“通知の場”で終わっている

評価面談が、単なる「結果の通達」で終わっていませんか?
本来、評価面談は成長を促す対話の機会であるべきです。
しかし、準備不足や時間制約によって、形式だけの面談になっているケースが少なくありません。


「納得される評価制度」に必要な3つの視点

視点解説
1. 評価の定義を言語化する「リーダーシップ」「主体性」などの評価項目を、行動レベルにまで落とし込むことで、あいまいさを排除します。
2. 面談の時間を“意味ある場”にする評価面談を「通知」ではなく「対話」に変えることで、社員が自分の成長と結びつけて理解できるようになります。
3. 評価者への研修を行う評価者が“説明責任”を果たせるよう、評価基準の解釈を揃える研修を実施することが重要です。

【Bay3支援事例】制度は変えずに、納得度88%に

ある中堅企業では、評価制度自体はそのままに、以下の3つの施策を導入しました。

  • 評価項目ごとに「具体的な行動例」を設定
  • 全管理職に対する「評価フィードバック研修」
  • 評価前後の1on1で“納得形成”の対話を設計

結果として、評価に対する納得度が**57% → 88%**まで向上。
制度の“中身”ではなく“使い方”に着目することで、組織全体の信頼が深まりました。


関連リンク(シリーズ記事)

【Day1】中小企業こそ中期経営計画が必要な理由とは?
【Day2】中期経営計画策定のための5つのステップ
【Day3】中期経営計画を実行に移す3つのポイント
【Day4】中期経営計画と評価制度・役割設計の“ズレ”を防ぐ方法
【Day5】どんな社長でもできる!「シンプル中計テンプレート」のすすめ


まとめ|「制度」よりも、「伝え方」と「つなぎ方」

評価制度は、人を動かす“信頼の土台”です。
しかし、その制度が信頼されなければ、どれだけ整えても機能しません。

だからこそ重要なのは、「運用の質」なのです。
誰が、どのように、どんな言葉で伝えるのか?
それによって、評価制度は“納得される仕組み”に変わります。

「うちの評価、ズレてるかも」と感じたらご相談を

Bay3では、“制度”ではなく“運用”に効くサポートを行っています。

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所要時間:30〜45分(オンライン可)


納得される評価制度は、「信頼される組織文化」から。
形だけの制度を、意味ある対話へ変えていきましょう。