最終更新日:2026年11月3日 | 執筆:Bay3株式会社 代表取締役 三浦一晃
中期経営計画のテンプレートに書く中身は、3年後に目指す姿、いまの会社の数字、3か年の数値目標、そこへ向かう重点テーマと行動の4つに分けられます。欄の数が多いテンプレートほど立派に見えますが、社員が数十名の規模であれば、この4つが1つのファイルの中でつながっているだけで、社内で使える計画書として十分に役目を果たします。反対に、数字の表だけを埋めて行動の欄が空いている計画は、決算の時期まで誰にも開かれないまま終わりがちです。
Bay3では、全体像を整理できる中長期経営計画テンプレート(Excel・無料)と、月別の計画とアクションまで書ける3か年経営計画・年度計画テンプレート(Excel・無料)を配っています。どちらにも記入例のシートが付いていて、本文の表4や図2の見本と同じ形で、数字と行動を書き込めます。手元に用意して開いておくと、欄を見比べながら書き進められます。
- 過去2期と今期の見込みの売上高、売上総利益、人件費、営業利益
- いまの従業員数と、この1年以内に退職した人数
- 主な顧客や商品ごとの売上の内訳(ざっくりで構いません)
中期経営計画のテンプレートには、目指す姿・現状・数値目標・重点テーマと行動の4つを書きます
4つの塊を6つの欄に分け、欄ごとに決める人まで書いておくと、幹部や担当者に任せる範囲が最初から見えます。中期経営計画は3〜5年先の目標と、そこまでの道筋をまとめた計画で、この4つの塊がそろっていれば記載項目の名前は会社ごとに違っていて構いません。たとえば経営理念の欄を「私たちが大切にすること」と呼ぶ会社もあれば、現状分析を「前期のふり返り」と呼ぶ会社もあります。表1に、4つの塊を6つの欄に分けた共通の構成の要素と、それぞれの欄に書く中身、決める人をまとめました。
| 記載項目 | 書く中身 | 主に決める人 |
|---|---|---|
| 経営理念・ビジョン | 会社が大切にする考え方と、3年後に実現したい状態 | 経営者 |
| 現状分析 | 過去の業績、社員数と退職者数、強み・弱み、外部環境の変化 | 経営者と幹部 |
| 数値目標 | 3年分の売上高・営業利益・人数と、重点指標 | 経営者と幹部 |
| 重点テーマ・戦略 | 目標との差を埋めるために、どの分野に力を入れるか | 経営者と幹部 |
| アクションプラン | 誰が・いつまでに・何をするかと、達成の基準 | 施策の担当者も入る |
| 振り返り | 月ごとの計画と実績の差、うまくいったこと、翌月の打ち手 | 月1回の会議の参加者 |
表1 中期経営計画のテンプレートの記載項目と、書く中身・決める人
中小企業の中期経営計画は、3年の計画と1年の年度計画を組み合わせて作ります
社員が数十名の会社なら、中期の計画は3年で区切り、1年目だけを月別の数字と行動まで細かく書く組み合わせが扱いやすくなります。大企業には5年の中期経営計画を策定して発表する会社もありますが、市場や顧客の変化が速い中小企業では、5年先の売上を予測しても外れる可能性が高く、根拠が薄くなるからです。10年ほど先を描く長期の計画は数字にせず、「地元の社会でいちばん頼られる会社になる」のような将来の姿として理念の欄に書いておけば足ります。
3年という長さには、社員にとって自分ごとにしやすい利点もあります。10年後の姿を語られても入社1年目の社員には遠すぎますが、3年後なら自分の役職や担当がどう変わるかを思い描けます。期間を決めたら、決算の月に合わせて「計画開始年度」と「決算開始月」をテンプレートの最初の欄に入れておくと、月別の計画を作るときにずれが起きません。中期と長期の計画の違いや立て方の流れは中長期経営計画の立て方で解説しています。
- 短期の計画(1年):年度の売上と利益、月別の数字、今年の行動
- 中期の計画(3〜5年):目指す姿と数値目標、重点テーマ、人と組織の準備
- 長期の計画(10年前後):数字にしない会社の将来像と、事業の方向
Excelのテンプレートは数字の管理に、PowerPointは社員や銀行への説明に使います
先にExcelで数字とアクションを固め、説明の場面だけ要点をPowerPointに写すと、計画を二重に管理せずに済みます。Excelは売上高や営業利益率を自動で計算でき、毎月の実績を入力して差を見る作業に強いフォーマットです。PowerPointは図やグラフで全体像を見せやすく、社員向けの方針発表会や金融機関への融資の相談でそのまま映せます。たとえば毎月の会議ではExcelの年度計画を画面に映し、期初の方針発表会と融資の相談のときだけ、その数字をグラフにしたスライドを作る、という選択が判断しやすい分け方です。表2に、それぞれの得意なことと向いている場面を並べました。
| 形式 | 得意なこと | 向いている場面 | 弱いところ |
|---|---|---|---|
| Excel | 数値の自動計算、月別の計画と実績の比較、担当ごとの進み具合の管理 | 経営者と幹部が毎月の会議で見る計画の本体 | 表が細かくなり、初めて見る人には全体像が伝わりにくい |
| PowerPoint | 図解やグラフで、ビジョンと戦略の流れを一目で見せる | 社員への方針発表、金融機関や採用の場での説明 | 実績を入れ直すたびに作り直しの手間がかかる |
表2 ExcelとPowerPointのテンプレートの使い分け
上場企業の中期経営計画の資料は、構成と見せ方の参考にとどめます
上場企業が公開している中期経営計画は、図やグラフの使い方が洗練されていて、デザインの参考には向いています。ただし主な読み手は投資家なので、資本効率や株主への還元、事業ごとの投資の配分といった、社員数十名の会社の社内計画には要らない項目が多く入っています。そのまま真似ると、社員が読んでも自分の仕事とのつながりが見えない資料になります。資料を活用するときに取り入れるのは「前回の計画のふり返りから始める」「目指す姿を最初の1枚に置く」といった構成の流れまでにして、中身は自社の現状と社員の行動をベースに組み立てます。
スライドにするときは、1枚に伝えたいことを1つに絞ります
社員に説明するスライドは、1枚に1つのメッセージを置き、数字はグラフに、手順は図にすると読まれやすくなります。色は会社のキーカラーに白と灰色を足した3色ほどにまとめ、文字の大きさに差をつけて、いちばん伝えたい数字が最初に目に入るようにします。枚数は10枚前後で足り、目指す姿、3年間の数値目標、今年の重点テーマ、部署ごとの役割、毎月の進め方を順に見せれば、社員は自分がどこに関わるかを理解できます。細かい表はExcelに残しておき、質問が出たときに画面で開けば答えられます。
金融機関に出す事業計画書は、返済の見通しや資金の使い道など、読み手が知りたいことが社内向けの計画と違います。社内で使う経営計画を先に作り、その数字を使って提出用の書類を書くと、内容のずれが起きません。両者の書き分けは社内用の経営計画書と提出用の事業計画書の分け方で扱っています。
Bay3の無料テンプレートは、全体像を整理する版と、月別計画とアクションまで書ける版の2つです
初めて計画を作るなら「中長期経営計画テンプレート」、年度の行動まで落とすなら「3か年経営計画・年度計画テンプレート」から始めます。どちらもExcelで、無料でダウンロードできます。全体像の版は、会社の目的と3年後の姿を書き出したあと、現状、数字、施策、KPI、毎月のふり返りへと1枚ずつ進む作りです。もう1つの3か年経営計画・年度計画テンプレートは、3年後の数値目標と「売上・顧客」「組織・人材」「業務・生産性」の3分野の重点テーマを決め、毎年の月別計画と責任者のついたアクションに落とし込む作りです。表3に2つの違いを並べました。
| 中長期経営計画テンプレート | 3か年経営計画・年度計画テンプレート | |
|---|---|---|
| シートの構成 | 理念と3年後の姿/現状の整理/3か年の数値計画/今期の重点施策/四半期のKPI/月次の振り返り | 3か年計画/年度計画(1〜3年目)/記入例/使い方 |
| 数字の欄 | 売上、売上総利益、人件費、営業利益、社員数を過去の期から並べ、営業利益率・1人あたり売上・労働分配率は自動で計算 | 年度別の売上高、営業利益、期末の在籍人数、年間の採用人数、重点指標2つ。営業利益率と前年比は自動で計算。年度計画のシートで売上高・営業利益・採用人数を1〜3年目の月別に入力 |
| 行動の欄 | 重点施策は多くて5つ、1施策に担当1人とKPI1つ | 3分野ごとに5件まで。課題・実施内容・責任者・完了期限・達成基準・進捗 |
| 向いている会社 | 初めて中期経営計画を作る、まず全体像を整理したい | 3年後の目標を毎年の月別計画と社員の行動に下ろしたい |
表3 Bay3が配っている2つの中期経営計画テンプレートの違い
3か年経営計画・年度計画テンプレートは、年度計画のシートで月別の売上高を合計した額と年度目標を比べ、「一致」か「差額あり・要調整」かを自動で表示します。月ごとの数字を積み上げた結果が3か年計画の目標に届いているかが入力した瞬間に分かるので、目標だけが高くて月の計画が追いついていない、という計画によくあるずれをその場で直せます。アクションの進捗は「未着手・進行中・完了・保留」から選ぶ形なので、月1回の会議で表を画面に映せば、どれが止まっているかがすぐに読み取れます。
3年後の数値目標と重点テーマを書き、1〜3年目の月別計画と、責任者・期限・達成基準つきのアクションプランまで落とし込めるシートです。架空の会社の記入例と使い方のシートが付いています。
テンプレートを受け取るテンプレートは、理念と3年後の姿から書き始め、現状・数値・重点テーマ・行動の順に埋めます
書き始めは数値の表に触れず、3年後の会社の姿を言葉にするところから入ります。いきなり数字から入ると、売上の目標が「前年の1割増し」のような根拠のない数字になりやすいからです。テンプレートを使った作り方は、図1の5つのステップで進めると戻りが少なくなります。理念と3年後の姿は経営者が一人で書き始めて構いませんが、現状の整理から数値目標までは幹部と一緒に決め、重点テーマの施策とアクションには担当者にも入ってもらいます。全部を一度に仕上げようとせず、空欄が残っていても月1回の会議で埋めていけば間に合います。
図1 中期経営計画のテンプレートを埋める5つのステップ
経営理念とビジョンは、3年後に実現したい状態を社員が思い描ける言葉で書きます
ビジョンの欄には「業界トップを目指す」のような大きな言葉より、3年後の会社の様子が目に浮かぶ文を書きます。たとえば「既存の顧客から紹介で新しい仕事が来る会社になり、社員が30名に増えても社長の判断を待たずに現場で決められる」と書けば、売上・顧客と組織・人材の両方の目標がこの文から導けます。経営理念や経営方針がすでにある会社は、その言葉を最初の欄に写し、3年後の姿がそこから外れていないかを見比べます。社員が読んで「自分の仕事がどこにつながるか」が分かるかどうかを、書いた文の良し悪しを判断する目安にします。
現状分析は、2期前から今期の見込みまでの数字と、強み・弱み・外部環境を並べて書きます
現状の欄には、2期前・前期・今期の見込みの売上と粗利、人件費、営業利益を並べ、社員数とこの1年で辞めた人数も書き添えます。3期分を横に並べると、売上は伸びているのに人件費の伸びが上回っている、退職者が毎年同じ部署から出ている、といった数字の流れを把握できます。そのうえで自社の強みと弱み、外部の機会と脅威を書き出すのがSWOT分析で、内部環境と外部環境を分けて考えると整理しやすくなります。強みは「社長が営業に強い」のような人に頼るものより、「取引が5年以上続く顧客が多い」のように数字で言えるものを選ぶと、戦略の根拠として使えます。
- 内部環境:業績の推移、人件費の割合、部署ごとの人数と退職者、得意な商品やサービス
- 外部環境:顧客の求めるものの変化、競合の動き、採用の難しさ、法律や制度の変更
数値目標は、売上高・営業利益・人数に、重点指標を2つ足すくらいに絞ります
3か年の数値目標は、年度ごとの売上高と営業利益、期末の在籍人数、年間の採用人数を基本にします。これに自社の成長を左右する重点指標を2つ足し、たとえば小売や販売の業態なら新規顧客数とリピート率、歯科医院なら新患数と自費率のように選びます。財務の数字をたくさん並べたくなりますが、毎月の会議で追い切れる数は限られるので、指標を増やすほど誰も見ない欄が増えていきます。重点指標は週単位で数えられるものにしておくと、決算の結果を待つ前に打ち手を変えられます。指標の選び方はKGIとKPIの違いと設定方法と部署・業種別のKPIの例で詳しく扱っています。
重点テーマは「売上・顧客」「組織・人材」「業務・生産性」の3分野に1年1つずつ置きます
目標と現状の差を埋める戦略は、年度計画テンプレートでは「売上・顧客」「組織・人材」「業務・生産性」の3つの分野に分けて書きます。分野ごとに現状の課題、1〜3年目のテーマ、3年後の到達状態を並べる欄があり、テーマは1分野・1年につき1つに絞るのが、使い方のシートで重視されているこつです。たとえば組織・人材の分野なら、1年目に人事評価の仕組みをつくり、2年目に管理職を育て、3年目に部署ごとの採用を任せる、と段階を踏ませます。マーケティングや新しいビジネスへの投資のように売上に直結するテーマばかりを並べると、増えた仕事を回す人と仕組みが追いつかないので、3つの分野に1つずつ置いて偏りを防ぎます。
アクションプランは、責任者1名・日付の期限・数字の達成基準の3つで書きます
アクションプランの欄は、1つの行動に責任者を1名置き、完了期限を「上期中」と書かずに「9月30日」のように日付で書きます。達成の基準に「営業を強化する」と書いても、できたかどうかを誰も判断できません。テンプレートの使い方のシートには「既存顧客に月13社訪問し、保守契約20件」という書き方の例があり、このように数字や状態で書けば、会議の場で達成したかどうかが一言で答えられます。責任者が2人いる行動は、進まなかったときにどちらも自分の担当と思っていないことが多く、会議で誰に聞けばよいかも分からなくなります。迷ったら「来月の会議で、この人に進み具合を聞く」と言える人を責任者に選びます。
重点テーマの責任者になった社員が、評価の面談では別の仕事で点を付けられていると、計画のアクションはどうしても後回しになります。責任者に選んだ社員の評価シートには、そのアクションを項目の1つとして書き入れておくと、計画と日々の仕事が同じ方向を向きます。
記入例では、3年後の売上と人数から逆算して1年目の月別の数字とアクションまで下ろします
記入は3年後の売上高と人数を先に置き、1年目と2年目の数字をそこから逆算して置く順番で進めます。現状から1年ずつ積み上げると、毎年の伸びが控えめになり、3年後に目指す姿に届かない計画ができあがります。表4は、社員25名の会社を想定した架空の見本で、テンプレートの3か年計画のシートに入れる数字の形を示しています。数字そのものより、どの欄とどの欄がつながっているかに目を向けると、自社の計画に置き換えやすくなります。
| 指標(見本・架空の会社) | 今期の見込み | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3億円 | 3億3,000万円 | 3億7,000万円 | 4億2,000万円 |
| 営業利益 | 1,200万円 | 1,500万円 | 2,000万円 | 2,500万円 |
| 期末の在籍人数 | 25名 | 27名 | 30名 | 33名 |
| 年間の採用人数 | 2名 | 4名 | 5名 | 5名 |
| 重点指標:紹介による新規顧客数 | 年6社 | 年10社 | 年14社 | 年18社 |
表4 3か年計画のシートの記入例(社員25名の架空の会社の見本)
表4では、退職を見込んで採用人数を在籍人数の増え方より多めに置いてあります。人数の目標を在籍の数だけで書くと、辞めた人の分を埋める採用が計画から抜け落ち、採用の費用や教える人の時間も見積もれません。テンプレートでは営業利益率が自動で出ます。年間の率は年間の営業利益を年間の売上高で割った値で、表4の3年目は約6.0%と、今期の見込みより2ポイント高い計画です。数字を入れ終えたら、1年目の売上高を月別に割り振り、年度計画のシートで月の合計が年度の目標と一致しているかを見ます。
- 紹介を増やすために営業を強化する
- 責任者:営業部
- 期限:今期中
- 取引5年以上の顧客40社を月4社ずつ訪ね、1月末までに一巡して紹介をお願いする
- 責任者:営業部の主任1名
- 期限:3月31日。達成基準は紹介による新規10社
図2 同じ重点テーマから書いたアクションプランの比較(見本)
図2の右側のように具体的に書くと、月の会議で「今月は何社訪ねたか」を聞くだけで進み具合が分かります。左側の書き方では、会議のたびに「頑張っています」という報告しか出てこず、3月になってから目標に届かないと分かります。手元の計画にアクションの欄がある会社は、1行ずつ右側の形に書き直してみると、どの行が動いていなかったかが見えてきます。
作った計画は、月1回の会議で実績との差を見て、変えたら理由を残して使い続けます
計画を社内に浸透させるには、方針発表会より毎月の会議でテンプレートを画面に映し続けるほうが効きます。計画書は作った直後がいちばん読まれ、その後は開かれなくなっていきます。会議の議題の最初に計画の表を置き、計画と実績の差とアクションの進み具合を毎回同じ順番で見ていけば、社員は毎月その数字を目にし、自分の担当の行がどこにあるかを覚えます。図3は、計画を日々の仕事につなげる見直しの間隔を並べたものです。
図3 中期経営計画を使い続けるための見直しの間隔
Bay3が計画づくりを手伝うときは、3年の計画を年間の目標に、年間の目標を四半期のKPIに分け、そのKPIを毎週の行動、評価、給与まで一続きにして設計します。計画の数字が評価の物差しに入っていない会社では、評価制度の運用が途中で止まりやすく、計画の行動も優先されにくくなります。たとえば営業の責任者が紹介の訪問件数を追う計画なら、同じ件数を週報に書き、四半期の評価でも同じ件数を見ます。そうすると、社員は計画の数字を自分の仕事の数字として扱うようになり、納得感も高まります。毎週の会議の回し方は週次ミーティングの進め方にまとめています。
これまでの支援事例のうち、ある歯科医院では、3年先までの経営計画と、その年と各四半期に目指す目標をつくりました。あわせて院内のルールと組織図を整え、役職ごとに任せる役割と追う数字を決めたうえで、Googleスプレッドシートの週報と、月曜の朝に15分だけ集まる会議を始めています。等級表と個人評価表、給与と賞与のテーブルまでそろえた評価制度と、スタッフ向けの全体研修もあわせて整えました。計画の数字を週報と評価で追う数字にもそのまま使う形は、社員数十名の会社でも同じように組めます。
よくある質問
社員が10名に満たない会社でも、中期経営計画のテンプレートを使う意味はありますか。
あります。人数が少ない会社ほど、社長の頭の中にある戦略が言葉になっていないと、社員は何を優先すればよいかを判断できません。テンプレートの欄を全部埋める必要はなく、最初は「目標(3年後の年商と営業利益率)」「戦略(既存顧客の深掘りと紹介の強化など)」「行動(月10件のフォロー訪問など)」の3つを1枚の紙に書くところから始められます。人が増えて部署ができたら、表1の残りの欄を足していきます。
計画どおりに進まなかったら、途中で数字を書き換えてもよいですか。
書き換えて構いません。市場や顧客の状況が大きく変わったのに元の数字のまま進めると、社員は届かないと分かっている目標を追うことになり、計画そのものが信用されなくなります。書き換えるときは、いつ、何を、なぜ変えたかをテンプレートの履歴の欄に残し、月1回の会議で社員に説明します。目標を下げる場合は、どのアクションが計画どおりに進まなかったかを先に洗い出しておきます。その記録があれば、翌年の計画を作るときに、前の年の読みがどこで外れたかが分かり、同じつまずきの解決や計画の精度の向上にもつながります。
重点施策ごとのKPIは、いくつ置けばよいですか。
中長期経営計画テンプレートでは、今期の重点施策を多くて5つに絞り、1つの施策に担当1人とKPIを1つ置く形にしています。1つの施策にKPIを3つも4つも付けると、担当者はどの数字を優先すればよいか迷い、会議でも毎回すべてを読み上げることになります。KPIは週報に毎週書ける数字を選び、四半期ごとに達成率を見て、効いていなければ指標そのものを取り替えます。
中期経営計画は、社長が一人で作ってから社員に発表すればよいですか。
理念と3年後の姿、数値目標の骨組みまでは社長が一人で書き始めて構いませんが、重点テーマとアクションプランは幹部やリーダーと一緒に決めるほうが実行されやすくなります。自分で書いたアクションは、会議で進み具合を聞かれたときに自分の言葉で答えられるからです。最初の案を社長が作って幹部と共有し、打ち合わせを2〜3回重ねて仕上げ、最後に全社員へ計画の目的と中身を説明する、という順番なら無理なく対応できます。
いまの計画書や数字の管理のしかたをうかがいながら、3年後の目標をどの指標とアクションに分けるか、週報や評価制度にどうつなげるかを、三浦が一緒に整理します。テンプレートを使ってみて手が止まった欄があれば、その欄から一緒に考えます。相談はZoomを使ったオンラインで、全国どこからでも60分お受けしています。
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